2022年3月24日木曜日

As We See It(思うままの世界)シーズン1

Prime Videoのドラマ。

幼稚園から一緒という自閉症3人組(ヴァイオレット、ハリソン、ジャック)が共同生活。それぞれの家族と支援者を巻き込んでのすったもんだ。

実際、家族にこういう人たちがいたら大変だと思う。なぜなら、自分もそういう人たちと同じ傾向があるので、たぶん一歩退いて世話をするということは無理だと思うから。

でも、ドラマとしては面白かった。最初、ヴァイオレットの恋愛渇望状態が痛々しくて見ていられなかったけど、ハンサムでモテモテのお兄さんに対するコンプレックスが最後のほうで明らかになって、なんとなく彼女の苦悩が分かった。

ハリソンは肥満で、食べ物に明らかに問題があるのだけど、性格が恐ろしく可愛い。10歳の近所の子と仲良くなれたのも、彼の性格の良さだと思う。ただ、世間的には25歳と10歳が友だちというのに無理があり、気の毒な展開になってしまうのだが。

ジャックは頭の良さが災いして、周囲に敵を作りがちだけど、自分の問題を克服しようという意識があって、とても健気。そして、父親の看護師のナイジェリア人の彼女にプロポーズするところなどは、本当に一途で良い子だなと思う。

支援者として雇われているマンデイは献身的にがんばっているが、まだ若いので自分の人生設計について悩みも多い。そんな彼女にみんな頼りすぎだよというぐらい圧力かけてたのがハリソンの両親。裕福そうなのに、ハリソンを置いて、家を売って、別の州に引っ越すことを考え、マンデイにハリソンを押しつけている。

ハリソンは近所の男の子との関わりを否定・禁止され、淡い恋心を抱いていたマンデイも彼女にはなってくれないことが分かり、妹は大学の寮に入ってしまい、親は思い出の家を処分してモンタナに移住するという状況。みんなが離れていってしまうことにパニックになるハリソン。うん。これは辛い。

でも、ハリソンはマンデイとは和解して、「行かないで」と懇願し、ピンポンで仲直りしていたし、ジャックやヴァイオレットもあらぬ方向からハリソンを支えていて、3人一緒に暮らしているのはそれなりに意味があるのだなと思った。

ヴァイオレットのお兄さんのヴァンとマンデイがキスした事件も、一時の気の迷いではなく、「本気」だったことをヴァンが最後に言いに来ていたので、もしかしたら、この2人の関係に発展があるのかもね。

ジャックのナイジェリア人の彼女は帰国してしまうようなので、関係継続はなさそうだけど、ジャックにとっては初めての彼女と経験できて、今後の自信につながるかもね。

ヴァイオレットは男を見る目が絶望的にないのだけど、同じ自閉症のドラマグループの仲間であるダグラスといい感じになっていった。ダグラスは変なんだけど、ヴァイオレットの気持ちを思いやったりすることはできるタイプで、この2人なら上手くいくかもね。

シーズン2はあるのかな?

思いのほか、面白かったよ。ハリソンに友だちか彼女ができるといいな。笑顔の良い子なので、シーズン2はもっと笑っていてほしい。健康のために痩せてほしいけど、キャラクター的にそれは無理なのかな。肥満はよくないよ。

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