昨日は荷物が届く予定だったので、簡易宅配ボックスを玄関前にセットし、呼び鈴のボタンの隣に「荷物は宅配ボックスにお願いします」とのメッセージも貼りつけて(マグネット式)、朝から外出した。
夕方帰宅した際、宅配ボックスが空であることに気づいた。いつもはこの時間帯には届いているはずなのに...。
不審に思い、郵便局のサイトで配達状況を調べたら、「不在のため持ち帰り」となっていた。ポストを見たら、不在連絡票が入っている。理由は「不在」。
いつもは宅配ボックスに入れてくれているのに、どうして持ち帰ってしまったのだろう?荷物に何かトラブルでもあって、直接手渡しして確認する必要があるのだろうか? などとあれこれ心配していたのだが、再配達に来た女性は、普通に印鑑を求めて手渡して帰ろうとする。
気になったので、聞いてみた。
「あの、宅配ボックスを置いておいたのですが...」
「あ、置き配はできないんです」
「え? いつも入れてもらっていたのですが...」
「あ、その人の判断ですかね。でも、最近、盗難が多いので、置き配は局からの指示がないかぎりできないのです。盗まれた場合、私達(配達員)が弁償しなければならなくなるので」
「でも、宅配ボックスは配管(建物の構造物の一部)に縛り付けて鍵がかかっているし、宅配ボックス自体にも鍵が掛けられるようになっているんですが、鍵付きでもダメなんですか?」
「え? 鍵? 私、使い方が分からないかも...。かけた鍵はどうするんですか?」
鍵という言葉を使ってしまったが、実際は錠前で施錠するだけなので施錠時に鍵は不要。帰宅後撤去して畳んでしまってあった宅配ボックスの実物を引っ張り出して、ジッパーを締めて、ここに施錠するだけだと説明。(この説明は宅配ボックスの上にも書いてあるのだが...)
それでも、その配達員さんは、理解できないようだった。
マスクとメガネと帽子で、顔や髪がよく分からなかったが、50代かそれ以上か?
簡易宅配ボックスというものがあることを全く知らず、
ただの箱=置き配
という認識で、安全性が担保されない、持ち帰らねばと判断されたよう。
だから、宅配ボックスの説明書きなど見もしなかった感じ。そもそも、宅配ボックスをスルーしたという事実さえ、覚えていなかった。
悪気はないので責められないし、そもそも、再配達の手間をかけたくない、時間指定をして配達ルートを複雑にさせたくないという思いで宅配ボックスを利用しているので、私のためというより、配達員さんのためのもの。謝られるとなんか申し訳なくなる。
上記のやりとりは、かなり端折って、短くしているが、実際はもっとやり取りがあって、1分で済むところを、5分以上引き留めてしまった。
次回はこのボックスを使ってくれれば、2度手間にならずにすむと思って善意で説明したのだが、面倒なことはやりたくないタイプの人も世の中にはいるんだよね。
自分が知らないことについて説明書きを読んでチャレンジするというのが苦手な人もいるんだよね。
機械音痴やPC音痴の人とかが取説を読んでも理解できないのは理解できるのだが、たかが宅配ボックスの数行の説明に拒絶反応を示す人がいることは予想していなかった。
ネットで調べたら、年配の配達員さんの中には、簡易宅配ボックスを利用しない、正しく利用できない人が少なからずいるようだ。
ノルマをたくさん抱えて余裕がないときに、苦手なことをやるというのは、大変なのかもしれない。
昨日の配達員さんは、本来は隣の地区の担当で、昨日は私の地区の担当の人がお休みだったためにピンチヒッターとして担当してくれたとのことなので、彼女が私の荷物を運んできてくれることはもうないかもしれない。私もそんなに頻繁に宅配を利用しているわけではないし。
いつもの担当さんが、きっちり宅配ボックスに入れてくれていること、他の宅配会社の配達員さんを含め、今まで宅配ボックスを無視して持ち帰られたことがなかったのは、とてもラッキーだったのかもしれない。
あ、でも、10年以上前、宅配ロッカー付きのマンションに住んでいたときに、佐川の人が宅配ロッカーを使わないで持ち帰られたことがあったな。あの配達員の男性は若かったし、宅配ロッカーの存在も知っていたけど、やはり安全性のことを口にしていたっけ。宅配ロッカーを利用して、荷物の受け取り主が気づかず、トラブルになり、配達員さんが職を失ったとか。(受け取り主に非はなかったのか??? )
が、いまや「新しい生活様式」の時代。人との接触を避け、在宅時でも呼び鈴を鳴らさず、置き配で玄関前に無防備にそのまま置いていく人(Amazonの配達員さんとか)もいる中、再配達の手間を顧みず、持ち帰って荷物の安全を守ってくれるというのは、ある意味、希少で貴重な存在といえるかもしれない。
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