2026年5月29日金曜日

70年前に作られたクラシックギターをDIYでリペア

母が70年前に購入したオーダーメイドのクラシックギター。

昨年母が亡くなった後、気持ちの整理がつかなくて、なかなかギターケースを開けることができなかった。

一周忌を迎えた今月、ようやく意を決して、取り出してみたところ、糸巻きが割れていて、弦を巻き上げられない。

また、指板の木が縮んでしまったのか、フレットが飛び出していて側面に手を滑らせると痛い。

これはリペアが必要だ。

最初はプロにお願いしようと思ったのだが、ネットで調べたら、自分で直せそうなので、DIYに挑戦することにした。

まず壊れたパーツの代わりになるものを手に入れなければならないが、いまどきの規格で作られているギターとは違うため、3連の糸巻きでは間隔が合わない。

調べたら、個別の糸巻きがネット上で見つかった。KIKUTANI GM-GP。元々付いていたペグボタンより安っぽいが、他に選択肢がないので仕方がない。

パッと見、全部同じに見えるが、右側と左側で向きが違うので、注意が必要だ。

1個につき2本のネジが付いているので、12個の下穴を開けなければならない。

穴を開ける位置には、マスキングテープを貼り、そこにペンで印を付け、さらに千枚通しのような先の尖ったもので、軽く傷を付け、ドリルを入れやすくした。

ネジの太さを見てみると、ANEXのピンバイス(No.94)のΦ2.0のドリルがピッタリだった。このハンドドリルはウクレレのストラップボタンを付けるために買ったもので、しばらく出番がなかったが、今回の糸巻き交換作業でまた日の目を見た。

元々の糸巻きの穴が1つ見えてしまう(1つは隠れている)が、そこは目を瞑ることにした。

また、上の写真には写っていないが、下穴開けやネジ留めの際には、ヘッドの下にタオルを巻いたヨガブロックを置いて、ヘッドを支えるようにした。

下穴開けは、12個いっきにやったほうが穴が開けやすいと思う。最初、1つ分の下穴を開けてネジ留めするという手順でやり始めたのだが、反対側の穴を開ける際に糸巻きがあると穴が開けづらくなりそうなことに気づき、取り付けた3つの糸巻きを取り外した。作業を始める前によく考えればよかった😓

フレットのバリ取りは、ひたすらヤスリがけ。

マスキングテープを貼って指板を保護しながら、金属ヤスリ(工具セットに入っていたもの)と紙やすりを使ってひたすら研磨した。フレットが19本あって、その両サイドを処理するのだから根気が要る。

指板のサウンドホール付近にはうっすらひび割れもあって、これをどうするかも悩んだ。

クラックのリペアは、エボニー(黒檀)の粉をひび割れ部分に入れて、瞬間接着剤で固めて、余った接着剤を彫刻刀などで削った後にヤスリで滑らかにするのだそうだが、私の見たところ、このギターのひび割れには粉が入るほどの隙間がない。筋が入っている程度。

プロなら上手く直してくれるのだろうが、素人が下手に触ると悪化しそうで怖い。様子見したほうがいいと判断して、これには手を付けなかった。

特に期限もないので、休み休みのんびり作業して、昨日どうにかこうにか仕上がり、新しい弦を張って、ようやく弾けるようになった。

母が自慢していただけあって、70年経っても綺麗な音を奏でてくれる。

しかし、私の技量がお粗末なため、宝の持ち腐れ状態。

無事に引っ越しが終わったら、ギターを練習しようと思う。


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