2023年3月27日月曜日

ミスキーナ~かわいそうな私~

Amazon Originalのドラマ。製作国はフランスで、主人公はアルジェリア系の一家。

第1話

主人公のファラが姉の結婚式に出るための服を選ぶところから始まるが、かなりの肥満体型なので、試着すると、残念な結果になってしまう。姉は美人でスタイルも良い。冴えないファラとは対照的。

ファラには兄のような存在がいるが、恋愛関係ではなさそう。

姉の結婚相手がイスラム教徒ではないので、祖母が結婚式に非協力的で、料理人にキッチンを使わせない。気弱そうな料理人が困っているが、ファラをはじめ、家族は祖母に強く言えない。祖母の家族内での力は絶大なようだ。

結婚式への出席を拒否する祖母のため、ファラが一計を案じて、新郎が改宗するといって、祖母を式の場に引っ張り出すことに成功。スピーチの原稿をファラが差し替え、アラーを崇める文言を読んでしまった新郎。これで改宗ということになるのか?

姉はファラに激怒してなじる。親の家から出て自立しろとまくしたて、ファラは荷物をまとめて出て行く。

ファラの家庭内での立ち位置はなんとなく分かったけど、何を考えているのかよくわからないまま第1話は終わってしまった。

第2話

友だち(?)だか親戚だかの家に居候するファラ。イスラム教にも真剣に向き合うようになり、モスクに通い、断食(ラマダン)にも取り組む。でも、普段はスカーフはしていない。

姉サフィアの夫マキシムがイスラム教徒に改宗して、やはりモスクに通い、ラマダンもやっているが、ファラより前向きで楽しんでいる。

サフィアは改宗する前の夫に戻って欲しいと思い、ファラに「なんとかしろ」と恫喝。

ファラはカトリックの神父に頼んでマキシムに洗礼を授けるよう段取る。

そこに友だちだか親戚だかの子どもを連れて行っていたため、間違えて、その子どもが洗礼を受けそうになり、友だちだか親戚だかの夫婦(子どもの親)が怒って、ファラをたたき出す。

マキシムはイスラム教徒が性に合っているようで、やめる気はなさそう。サフィアは受け入れられるだろうか? マキシムはサフィアもいずれ慣れるだろうと言っているが。

住むところがなくなったファラは母と祖母が住む家に戻る。ファラの部屋は1話の料理人ダミアンが間借りしていたのだが、ダミアンはソファで寝ることになりそうだ。

相変わらず、ファラが何考えているのかさっぱり分からない。フランス語なので、字幕だけが頼り。たぶん情報が半分も取れていないと思う。

しかし、それにしてもファラの行動は突飛だ。コメディだから? ユーモアが分からないのは異文化ネタだからかね?

第3話

幼なじみの兄のようなナッシムがいとこに取られそうで焦るファラ。

母がクズと呼ぶ父が大好きで、父との思い出に浸るファラ。

間借りをしているダミアンが良い人で、廃車置き場(?)まで車で送ってくれ、ファラの代わりにファラの署名を真似てサインすると言ってくれたり。でも、無免許のファラには車は貸さなかった。さすがに。そして、廃車の費用を立て替えることも高額すぎてできなかったと思われる。

ファラはムスリムが願い事がかなう夜といっている夜にナッシムに打ち明けるべく、ダミアンに署名を託して廃車置き場から去ったのだが、ナッシムはいとこと仲良くしゃべっていた。

ラマダンを断食ルールを破って、食事時間の1時間前にデザートを食べてしまう。イスラム教徒でいることをあきらめたのか?

失恋してやけくそなのか?

ダミアンも失恋して彼女がいないみたいなので、ダミアンと付き合うのか?

ファラはやることなすことハチャメチャで、この人と結婚する男性は相当な覚悟が必要だと思う。体型とか容姿の問題じゃないね。

第4話

母のナジェの青春時代とファラのナッシムとの恋模様が同時進行する。

ナジェは占い好きの女友だちとカフェに行く。その店のアルジェリア系(?)の店員(店主の甥)はナジェに好意を寄せているが、ナジェは写真家の白人(?)に熱を上げている。

その写真家はナジェの作った陶器を灰皿代わりにテーブルに置いていた上に、ナジェのアップの写真を展示して「中東の女性」というタイトルをつけ、その作品の意図を展示会場にいる人々に説明。ナジェはその扱いに傷つき、その場を立ち去る。女友だちとカフェの店員も後から追いかけ、その場を立ち去る。

写真家も追いかけてきた。ナジェは去った後。店員はナジェの写真を買い取る。

そのことを知ったナジェは店員とダンスを踊り、恋人関係になりそうな感じ。

ファラはナッシムを避けていた。いとこと付き合うナッシムと距離を置きたかったのか、どうしていいか分からず、ほっぽっていたのか、よく分からないが、スマホに来るメッセージを無視していた。

サッカー観戦でナッシムと顔を合わせる。アルジェリア対フランス。試合後大通りに繰り出すが、暴徒を取り締まる警官隊(?)の催涙ガスから逃げているとき、ナッシムと見つめ合う場面がある。キスの雰囲気だったが、ナッシムはキスすることなく、その場から帰ろうとする。ファラは残念というか、ショックだったのか?

ファラはムスリムをあきらめていないようだったが、敬虔な教徒はやめたのか? よく分からなかった。義兄は割礼を受けると言っていて、ファラとは対照的に宗教にのめりこんでいる。

ナジェの青春時代は1975年ということで、たぶん私より上の世代だな。ということは、ファラも2022年を生きているわけじゃないのか?

ジダンとか言っていたしな。ジダンはアルジェリア系だったんだな。移民の子という記憶はあったが。今Wikipediaを見たら、愛称はジズ-と出ていた。これだ。ファラはこう呼んでいた。字幕はジダンだったけど。

アルジェリア人って、黒人ではないんだな。白人でもないみたいだけど。「中東」なのかね? 写真家はナジェを中東の女性といっていたけど。

アフリカであり、アラブであるみたいな微妙な立ち位置か?

第5話

祖母ラニアが倒れて入院。

祖母が大切にしていたが、割れてしまった焼き器(パンを焼く陶器?)がアルジェリア製であることが分かり、入院している祖母を励ますため、アルジェリアへ買いに行こうとするファラ。

ビザの申請に領事館に行った際、アルジェリアにいると思っていた父親がフランスにいて、母ナジェとはまだ婚姻関係にあることが判明。

ファラの申告内容(両親は離婚し、父はアルジェリアにいる)が虚偽であったため、ビザの発行は却下。

母を問い詰め、父の居場所を聞き出す。姉サフィアと父のカフェを見に行くファラ。

会いには行かなかったが、姉とアルジェリア行きの決意を固めたのか、再び領事館へ。

いちど却下されているが、サフィアがものすごい勢いで押し切りそうな雰囲気。長蛇の列をすり抜けて領事館の中へ入っていった。

ダミアンはラニアが好きと言っていた。優しくしてくれたからと。

ナッシムはファラの様子が気になるし、ダミアンが間借りしていることもあれこれ経緯を聞き出していた。ナッシムはファラを妹と思っているのか? ファラのいとこと恋愛関係にありながら、ファラのことを気に掛けている。

第6話

ファラとサフィアはアルジェリアに到着。親戚(いとこたち?)が出迎えてくれ、ホテルではなく親戚の家に滞在。歓迎されるが、サフィアはホテルのほうが良かったといって不満。親戚たちはサフィアの結婚式に呼ばれなかったことが不満そう。

祖母のタジン(焼き器)の販売店が8年前に閉店していたことが判明。

時間がないファラとサフィアは別のものを買って、ロゴを後からつけようと画策するが、うまくいかない。

現地人のタクシードライバー(?)の男性がファラとサフィアの父の故郷の町へ行こうと誘う。サフィアはその男性がお気に入りのようで、乗り気。

ファラは渋々付いていくことに。。。

サフィアは新婚なのに他の男に色目を使っていて、いったいなんなのか? 親戚に夫の写真を見せたのもファラ(自分の携帯にある写真を見せた)。サフィアの携帯が電池切れなのか使えないとかだが、親戚に対する態度はファラのほうが明らかに良い。

サフィアは上司にも悪態をついて、首になるかもしれない。マキシムがイスラム教徒になり、割礼まで受けるのが気に入らないのか? 白人の彼が自慢だったのに、ムスリムになちゃっててか?

第7話

ファラとサフィアはタクシードライバー(?)の案内で父の故郷カビリへ。

陶器の製作所で祖母のタジンと同じものを焼いてもらい、喜ぶ。

タクシードライバーがそのタジンの代金を自分が払うといい、サフィアに取り入る。

その後、猿を避けて道路から落ち、タイヤがはまって動けなくなり、野宿することに。

サフィアとドライバーは星を見ながらラブラブな雰囲気。

それを見たファラはナッシムへの思いを録音する。だれにも伝えるつもりはないけど、自分の気持ちを話す。ひとりごと。子どもの頃から大好きで、結婚したかったと。いとこと別れて自分と結婚してほしいと。

翌朝、ファラとサフィアは車のエンジン音で目が覚める。ドライバーが走り去っていった。二人の荷物を積んだまま。パスポート泥棒だったようだ。フランス国籍のパスポートが欲しかったのだろう。

カビリの結婚式会場で尋ね回り、父の母親(祖母)が見つかる。父は再婚しているようだった。祖母の焼いたパンは母方の祖母と同じ味。

その後、また結婚式会場へ戻ったところ、ドライバーがいることに気づく。二人で追いかけ、挟み撃ちにして、ファラが体当たり。巨体なので勢いがある。ドライバーはドサッと音を立てて倒れ、護身術が得意なサフィアはドライバーを後ろ手にねじり上げる。そのすきにファラがドライバーの車の鍵をポケットから取る。

父方の祖母がタジンを譲ってくれた。

二人はそのタジンをもって、母方の祖母が待つフランスへ戻る。

フランスの空港に到着すると、母から電話が。そして、空港には泣き顔のダミアン。どうも祖母が亡くなったようだ。

ショックを受ける姉妹。タジンを落として割ってしまう。

さすがコメディだけあって、詐欺師を逃がさない(笑)

そして姉妹のチームワークはすごい。やっと手に入れたタジンを母方の祖母に手渡せないとは、無念だ。

第8話

祖母の葬儀。祖母が可愛がっていた猫が行方不明。家族と親戚総出で捜索するが見つからない。礼拝に間に合わないので、猫なしでモスクへ。

遺体の埋葬。マキシムがイスラム教徒らしい挨拶。ダミアンが一番最初に土をかけた。そのとき、猫の鳴き声が棺桶から聞こえてきた。

サフィアはアルジェリアでの浮気を引け目に感じているところ、妊娠が発覚。父親はマキシムだが、タイミングの悪さに戸惑う。マキシムに言いだしあぐねていたが、マキシムから話し合いを求められ、妊娠を告白。マキシムは喜んでくれた。

ダミアンがトラックを廃車にせず、修理してくれていた。タジンもある(割れたタジンを修復したのか?)

葬儀後、ファラはそのフードトラックでパンを焼き、「同じ味」(たぶん祖母と同じ味という意味だと思う)にできて喜ぶ。葬儀に父親が来ていて、久しぶりに再会し、そのパンも味見してもらうと、「同じ味」という。ダミアンが荷物をまとめて出て行く姿に気づき、ファラはパンをもっていく。ダミアンも「同じ味」と言ってくれた。ファラは自分の夢を語ると、ダミアンはファラにキス。

その後、ナッシムが、アルジェリアからもらったメッセージ(ひとりごとのはずが送信されていた?)を聞いて、「兄」ではなく、それ以上の関係になりたいといって、キス。

モテモテのファラ。どうする?

最後のシーンはファラがフードトラックを運転している。まだ無免許のはず。Uターンをしたところでパトカー(?)がサイレンを鳴らして近寄ってきた。ここで終わる。

次のシーズンまでどうなるか分からない。

コメディなので、展開が少々雑だが、それなりに面白かった。アルジェリアとかイスラム教とかも新鮮だった。シーズン2も見たい。待ち遠しい。




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