2024年1月5日金曜日

渡り鳥に渡り方を教える

 興味深い動画を見た。

クリスチャン(フランス人?)は20年以上にわたっって鳥類の観察・研究を行ってきた。

ハイイロガンを人工的に孵化させて親代わりとなって育て、マイクロライト(超軽量動力機)に乗って飛び、新しい渡りのルートを彼の生徒達(8羽のハイイロガン)に教える旅に出る。

かつては多くの渡り鳥がいたが、現代は激減している。絶滅した種もいる。

クリスチャンは、野生のハイイロガンが知らない(避けてきた?)ルートを生徒達に教え、彼らを野生に戻し、野生の仲間達にもそのルートを伝えてくれることを願う。

途中、トウモロコシ収穫作業中の農業機械に近づいて巻き込まれそうになったり、乱気流で隊列を乱され、離ればなれになりそうになったり、ハンターが隠れているとは気づかずに近づいて撃ち落とされそうになったり、幾度となく危ない目に遭う。

海にはたくさんのゴミが落ちているのだが、ハイイロガンたちは、それをくちばしでつっつきながら、それらが何なのか、見極めようとしている。こういうことをしている間にうっかり飲み込んだりして、死に至ってしまう野鳥も多いのだろう。

また、ある場所で、仲間とはぐれたカモ(雌)を仲間に迎え入れて一緒に移動するようになる。違う種も受け入れる懐の深さがあるようだ。(ま、人間を親と思っているハイイロガンたちなのだが...)

が、何回目かの休息地で、そのカモが姿を消した。

彼女は素敵な雄のカモと出会っていたのだった。そして、一緒に行動していたハイイロガンたちに、雄のカモを紹介し、別行動を取ることを告げた。(律儀だわ😊)

ハイイロガンたちは、生まれたときからクリスチャンと一緒だったから、完全になついていて、グルーミングのつもりで彼の服をつっついたりしている。

可愛いけれど、ペットではなく、野生にかえすという目的があるので、最後は、野生のガンの群れが訪れるであろう場所で、生徒達と別れる。

クリスチャンのこと、いつまで覚えているのだろうか?

子々孫々まで語り継いでいくのだろうか?

0 件のコメント:

コメントを投稿

スパム、セールス、勧誘、匿名のコメント等は削除します。