「道聞かれ顔」というのがあるらしい。昔、新聞だったか雑誌だったか、だれかのコラムで読んだ記憶がある。
人からよく道を聞かれる人の顔というのは、何か共通項があるそうだ。詳細は忘れたが、私もよく道を聞かれるので、その共通項をもっているのだと思う。
しかし、道聞かれ顔の人が道案内上手とはかぎらない。私などは、ものすごい方向音痴。よく道に迷う。
あらかじめどこで聞かれるか分かっていれば、予習しておくのだが(笑)、当然ながら、いつも不意打ちなので上手く説明できない。
こんな私とは対照的に道案内が非常に上手い友人がいる。彼女はたぶん地図の見方からして私と違うのだと思う。
大昔、その友人とアジアの某国へ旅行に行った。私たちが現地の人に見えたのだろうか。道を聞かれた。
自分の国でできないことが、他の国で突如できるわけもなく、私はすぐにお手上げ。
が、友人は地図を片手に説明を試み始めた。
彼女のサービス精神には全くたまげた。初めて行った国で言葉も分からないのに道案内をしようというその心意気。心底感心した。
結局、その道案内は成功しなかったが、あのときの光景は、20年以上経った今でもときどき頭に浮かんでくる。
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